総合職共働き人事コンサルのブログ

自分のお気に入りのコトバ探しと1つの考え方である筆者の人生論を自分に当てはめながら読む~戸田 智弘「続・働く理由 99の至言に学ぶジンセイ論。」~

いろんな理由があって読んだ本。いくるか読む候補があったのにこの本を選んだのは潜在的に就職活動で悩んでいる自分が居るからなのかもしれない。そんなつもりはないんだけど、周りでポツポツ内定をもらっている人が出てきて不安な気持ちがあるからなのかも。まあ、前を向いてやるしかないり、最終的にはトイレ掃除でも雇ってくれる会社に行こうと思う。まだ、選り好みしている自分が居るけど、それはそれで良しとする。もう少し自分らしくやりたいから。
長い前置きはさておいて、だからこその、この「働く理由」なんだが、「続」になる前の(元祖とでも言おうか)「働く理由」を読んではいない。この本は様々な分野の人が残したコトバを通じて「働くこと」を探っていく。読んでいくと「働くこと」というよりは「人生」そのものについてのコトバを集めているように読める。
99のコトバは様々に趣向を凝らされている。例えばコトバの部分だけ紙質が異なったり、フォントが変わったり、縦書きが横書きになったりという具合にである。コトバをただ集めた作品にありがちな、読んでいて飽きる、途中でやめるということを内容ではない部分で防ぐようにしているんだと思う。加えてパラパラ見た時に買いたくなるだろう工夫。
本の内容の特徴だと思ったのはそれぞれのコトバについて詳しく筆者が掘り下げないこと。それぞれのコトバに筆者は注釈をつけてそれぞれの人やエピソードについて語るのではなく、本全体が筆者によって書かれている。99のコトバと同じであるかそれ以上にコトバの力を感じる。「99の至言に学ぶ“戸田智弘(筆者)が考える”ジンセイ論」である。
99のコトバの中から自分なりベスト3を挙げてみる。もちろん主観であることは承知して欲しい。そして、読みやすさと私の好みの都合で短いものに無意識にしぼっているかもしれないことを付記しておく。
第3位

P113  No 43
「やり方は3つしかない。
正しいやり方。間違ったやり方。俺のやり方だ。」

マーティン・スコセッシ『カジノ』(映画)

見た瞬間にかっこいい!と思ったコトバ。とにかくかっこいい!という自分の感性。
第2位

P144 No 62
「よい人と歩けば祭り
悪い人といっしょは修行
難儀な時にやるのが、本当の仕事」

小林ハル『次の世は虫になっても―最後の瞽女 小林ハル口伝』(柏樹社)

自分にとっては痛いコトバ。自分には修行が足りないし、本当の仕事も突き詰められていなかったと振り返る。
第1位

P107 No 40
「何もしなければ道に迷わないけれど、
何もしなければ石になってしまう」

阿久悠(作詞家)

何かすることが大切。それは分かっている。それを物凄く的確についたコトバだ。石になるなら迷って進もうと思う。
そして、プラス1の筆者のコトバ。

P230
「生きるとは自分の物語をつくることである」

この言葉も重い。それに必要なのが「自分で考えて」「自分で決定して」「自分で実行する」3つのこと。そして、「自分の殻に閉じこもってはいけない」ことを強く説く。説教臭いけど共感する。
99のコトバは全てが良き印象を受ける訳ではないし、分かりにくいものもある。その中で、自分のお気に入りのコトバ探しと1つの考え方である筆者の人生論を自分に当てはめながら読むことが出来る。21才の自分は損をしないと思う。いろんなヒントがたくさん。☆5つ。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。