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物凄く評判の悪い話題作・命を考える???「KAGEROU」

水嶋ヒロさんのデビュー小説として話題となっている「KAGEROU」。書評を聞くとものすごく評判が悪い。どうなんだろうと思って読んでみた。あらすじは自殺をしたい中年がある人に出会い臓器提供者になることとなる。それから。という感じ。
感想は2つ
1、映画にしよう!
セリフがあっさり出て来すぎであり、描写が少ない物凄く浅い小説なような気がした。でも、ストーリーはおもろい。映画にするのがいい!
2、命を問い直すのならばオチはだめだろう・・
本人も言っていたけど、命を問い直すために小説を書くらしく、この小説のテーマも命を扱っている。でも、そこを考えるのであればもっとそこに特化すべきだし、オチがダメだと思う。こひやまがきれいなオチが好きではないというのもあるかもしれないけど、命をきれいに扱いすぎじゃないかな。だから、題名も「?」を3つつけた。
まあ、1つだけ、良いと思った言葉
『「生きたくても生きていけない人のことを考えれば、命を粗末にする行為はできないはずだ」とおっしゃる方がいますが、私は正直心の中で「それは違う」と思ってしまいます。私は大東さんになれないし、大東さんも私にはなれないのと一緒で、生きたい人に死にたい人の気持ちは分からないだろうし、死にたい人に「とにかく生きろ」だとか、さきほど大東さんがおっしゃったように「生きてりゃきっといいことがある」と言える方の気持ちは理解しがたいはずです』
偽善に対する疑問として受け取った。好き。
正直、中学生や高校生が小説慣れするのにいいのかも。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。