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死刑囚を殺した法相を撮ったスクープ、討論番組の中で良い討論番組~2010年12月29日 TBS 「ビートたけしのガチバトル」~

あけましておめでとうございます。ということで新年1回目のエントリーですが、まだ、去年の事で書き終わってないことがいくつもあるので、それについて。

年末の特番で特に良かった特番が12月29日 TBS 「ビートたけしのガチバトル」でした。バイトだったので途中からしか見ることが出来なかったけど、死刑についてのパートと特捜についてのパートはフルで見ることが出来たのが良かった。その中で死刑についての議論が素晴らしかった。特捜については堀江さん、郷原さん、上杉さんという22:00台の地上波というよりもニコニコ動画のようなメンバーだったのも良かった。

とりあえず、エントリーは死刑についての議論について、要望と出演者のコメントについていろいろ書く。とりあえず、こういう番組はもっとあってほしい。こういう番組が意識を変え、考える力を作っていくと思う。

1、この番組はやっぱり生にして欲しい!んで、話し合いはしっかりとした形で。
他の討論番組と比べて編集があまり入っていないように思えたが、良い感じの話し合いの時にCMやVTRに入ってしまったりしたのでそこが勿体なかった。今回は死刑の本質について議論をしていたので生でやってほしかった。んで、ある程度話し合いをコントロールする人が必要だった。良いと思った瞬間に他の人が入ってきてしまった。分かりやすさはVTRで補完出来ていた。

2、票にならない死刑~2人の党首が死刑廃止の立場でTVに~
亀井さんと福島さんがメンバーとして議論に参加していた。票にならない死刑廃止論。むしろマイナスに働く死刑という問題についてしっかり話していたことについてこの2人の政治家としての信念を感じた。他の政策はどうあれ死刑に関しては2人を支持する。

3、死刑を肯定するいくつかのロジックへのこひやま的返答
「子供を殺された親が死刑にするのは権利」

という事を言った死刑存続論者。これをしたら、遺族は殺人をして良いと言うこと?そんな権利はないと思う。死刑するのは権利ではない

「もし、あなたが親だったら子どもを殺されて、犯人が殺されないで耐えられるのか?」「遺族感情を考えろ。」

よく言われていることの1つである遺族感情。でも、本当に「もし親だったら」なんて考えることは出来るのか?そのロジックは子どもを殺された親が言うなら良い。でも、その気持ちを考えるのは無理。親だからという話は子どもを殺されてからすべき。子どもが死んだらという気持ちは本当に殺された時じゃないと分からないと思う。

三宅久之さん(死刑存続派のコメンテーターとして)「どうしようもない人間も居る。この世から抹殺しなければならない」

こんな事を良く言えるな。そんな人間はいないよ・・・だから、殺していいなんてわけないじゃん。死刑とは関係ないよ・・・

勝谷誠彦さん(死刑存続派のコメンテーターとして)「死刑を行っている国は少ないけど、死刑を行っている人口比であれば行っている方が多い。」

何を言ってるんだ・・・死刑を行っている政府の数を数えるのは普通だろ。意思決定を決める主体の数で数えるのではないのか?

4、鳩山元法相は宮崎勤元死刑囚を殺した~殺すことを指示した鳩山元法相の言葉~
鳩山元法相「ベルトコンベア式に執行をすべき」

「こんなやつを生かしておいてたまるか」

「最も凶悪な事案の一つと思うから、宮崎を執行すべきだと思うが、検討しろ。と私から指示した」

「こんなやつを生かしておいてたまるか」

幼女4人連続誘拐殺人事件の犯人である宮崎勤元死刑囚の死刑執行について鳩山元法相がどんな行動をしたのかという話。は下から上がってきた事案ではなく、鳩山元法相が指示を出したという話。法律で決まっているから死刑を執行するのは仕方ないと思う。けど、法務大臣の主観によって死刑を執行したのは殺人であるとしか思えない。死刑を執行する法務大臣はそれこそ「法(と証拠)に基づいて適切に」やらないといけないのではないのか。これを取ってきたのはスクープ。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。