総合職共働き人事コンサルのブログ

映画の広報を仕事にしている女性の父親ががんになったノンフィクション 清宮 礼子/『大切なひとのためにできること がんと闘った家族の物語』

(ネットの献本サービスで頂いた一冊です)
【ポイント】
1,映画の広報を仕事にしている女性の父親ががんになったノンフィクション
2,知識と物語の2つが入り交じっているけど、どっちも薄く感じてしまった。
3,映画マンのオススメする3本の映画リストは参考に。

もし、「大切なひと」が、がんになったら…「がーん」なんていう、ベタすぎるダジャレに笑えなくなり、何もできなくなるのかもしれない。
いや、何をしていいのか、分からず、バタバタとなってしまう可能性もある。がんについて、少しでも考えてみたい方へ、とっかかりとして読んでほしい一冊。
映画の宣伝という仕事を行なっている筆者の父親ががんを患い、病に向き合い、闘い、亡くなるまでの1年9ヶ月、そして、父親のがんと関わり続けた筆者がそこから学んだことを記している。
父親とその家族がどのようにがんに対して生き、動いてきたのかということが日記のように書かれている。また、がん治療という普通に過ごしていれば知ることがない、でも、間違いなく知っておいた方が良い分野について、全くの素人だった筆者がどう知識を得ていったのか、についてもそれなりに細かく記されている。
もし、大切な人が何になった時に参考のために開く本としてもいい一冊。
だが、がん治療の知識や対応が詳しく描かれているかたこそ、闘病や家族の気持ちの描写が少し薄くなってしまっている印象がある。知識と感情、この2つの混ぜ込み方はもっと上手く出来なかったのかなぁ、と正直、思ってしまう。ただ、2つの側面を書いているだけじゃん、と。
内容が読む価値のある内容だからこそ、もったいなさを感じてしまう。だけど、がんについて、実体験を伴った物語を絡めて知りたいという人にはオススメの一冊。☆3つ。
映画の広報を生業にしている筆者がオススメする「強く生き抜く勇気を得られる」3本の映画は観てみたくなります。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。