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字のフォントの使い方に物凄く工夫を感じる~羽海野チカ「3月のライオン 1巻」 

「ハチミツとクローバー」(こひやまは読んだ事ないけど)の作者が書いているもので、評判が良いので買ってみた。
P35「―――桐山零 これが僕の名前 大きな川沿いの小さな町で これから僕は暮らしてゆく C級1組 五段17歳 ―――――職業 プロ棋士」
となっているように天才棋士のマンガ。描写が細かく、本当に登場人物の心を読んでいる気持ちになれる。そして、熱くなる。字のフォントの使い方に物凄く工夫を感じる。
クスリと笑わせる箇所も。「ポドロ」とか「二階堂さんとGPS」とか。そして、シリアス。次も読みたくなるマンガ。絶対買う!
少し、将棋コラムの内容が難しいので、解説をもう少し入れてもらうと嬉しい。でも、世界観のリアルさに☆5つ。
心に残った内容。
主人公、桐山零が散歩している時の心理描写。
P54「河が好きだ ―――好きなものなんて そんなには無いけど・・・ 水がたくさんあつまった姿を見ていると ぼうっとして 頭が しん とする」
登場人物の特徴をよく表していると思う。人物像の定義をしっかり進めている。
将棋のプロになるということについて、勝負の厳しさとライバル?である二海堂 晴信の勝負への思いを感じた後に主人公の桐山零が感じた事の抜粋。
P91「プロになるということは 止まらない列車に 飛び乗るものだ もう二度と降りる事はできない ――――負けて転がり堕ちるまでは・・・・ この小さな将棋会館(宇宙)の中で 気が遠くなる程の 勝ったり負けたりを 繰り返すのだ 「負けたくないと」喘ぎながら・・・」

勝ちたいというプロの気持ちを厳しさを率直に表している気がした。「喘ぎながら」という言葉の使い方が好き。
マンガの感想を書くとやっぱり絵がない分、言葉が軽くなってしまう。そうならないように書いているつもりなんだけど。難しい!

『3月のライオン 1巻』
http://www.amazon.co.jp/3%E6%9C%88%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3-1-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E7%BE%BD%E6%B5%B7%E9%87%8E-%E3%83%81%E3%82%AB/dp/4592145119

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。