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国際基督教大学(ICU)でミスコンを行うことについて国際基督教大学4年生が考える

国際基督教大学(ICU)の4年生。3学期制なので、あと1週間もすれば夏休みに入るこの大学で話題になっていることがある。それは、学園祭におけるミスコンの開催。ICUには今のところ、ミスコンがない。それは大学の本部が反対しているとか、CGSというジェンダーに関する研究所が反対しているなどのうわさがある。

手元にはいろんな情報があるけど、確認をとっていないのでうわさにとどめておく。そして、今年、ミスコンをやるという話がここ一カ月、大きな話題になっている。初対面で話す学生ともこの話題は共通で話すことができる。でも、深くつっこむことが出来ない雰囲気になることもある。そんなジェンダーについて、よくわからないけど、社会とは異なる雰囲気がある、それは他の大学ではミスコンが行われていることからもそれは示すことができる。

そんなICUでミスコンをやるらしいという話が聞かれる。自分が始めて、その話題を目にしたのはtwitter。リツイートし、ブログに少しコメントを書いたら同じクラスの2人からコメントをもらって少し驚いた。

それなりに注目を集めているらしいこのことは学内のインターネット掲示版(学生は自由に広告が可能)にも書き込まれていたことを確認したが、次に見た時には削除されていた。何かを感じる。そして、昨日、国際関係学の授業でも取り上げられた。大学生、それも所属している大学の問題として、考える価値があるという話に同意する。そこで、賛否について意見を募集しても誰も返さない。自分も話さなかったことを今も後悔しているけど、このことにICUにある独特のジェンダーへの感情というか、自己規制が働いているんだろう。そして、後ほど、ミスコンは男女どちらでも参加できるという話を聞くことが出来た。でも、それについてのくわしいことはよく分からない。

CGSについてはリンクを教えてもらったので引用しますが、ICU生のプライドがミスコンをやらせないというのが正しい認識なのかもしれない。

「ICU祭でミスコン?!―ICU祭実行委員とCGSスタッフが、改めてミスコンについて語り合います」
http://web.icu.ac.jp/cgs/2009/05/icuicucgs.html
掲示板に要項が載っていたので一部引用します。

ICU-CP9の団体コンセプトは、

「No Border」

今回、「『ミスキャンパスICU 2011』」にはこの団体コンセプトに即した2つの目的を設定しています。

1. 「ミスコン」という記号を通して、発話や議論等、対話そのものについて考え直す機会を提供する事。
:ICUにおけるリベラルアーツとCritical Thinkingの在り方を問い直す。
=「ICUの『古さ』を破壊する」

2. ミスコンという企画を通して、ジェンダーについて全学規模で関心を持って頂き、議論を引き起こす事。
:1を踏まえて、ジェンダーという避けられがちな議論について、「正しい」議論をする。
=「既存の『古さ』を再解釈する」

ICU-CP9はこの2つの対話を通して、ICUに新しい風を吹かせ、そこかしこに存在する境界を跳「躍」することを目指します。
そして、それがICUの未来に繋がっていくものだと信じています。

企画内容についてですが、現在「ファッション」・「料理」・「プレゼン」の3つで競うことで仮決定しております。

これらに共通するのは、自分自身の「魅せ方」を競う物であるという事。
「『ミスキャンパスICU 2011』」では、「如何に自分を魅せるか」、という点を競って頂きたいのです。

候補者のファッション・料理・プレゼン、それぞれの能力についてどれだけ惹かれたかを、
学内外の方に「主観」で投票をして頂きたいと考えています。
果たしてこれはミスコンなのだろうか。

どんな理想を掲げても、ミスコンという名前である限り、それはミスコンでしかないのだろうか。
我々は、あらゆるイデオロギーを越えて、健全な議論を巻き起こしたいと思っています。

これを「ミスコン」と名乗ることに違和感があるのは率直な気持ち。これをICUらしさとすることを違和感感じる。でも、これについて語ることはやめておく。

今回は、生物学的な女性しか応募出来ない(いわゆる“普通の”ミスコン)がICUで行われることについて書きたい。もちろんあらゆる反応を歓迎します。

結論から書くと、消極的賛成。というのが自分の意見。これは、自分からやるべきと声を上げることでもないけど、やりたい人がいればやれば良い。ということを示すことにする。はっきりしない逃げの立ち位置と言われるかもしれないけど、それが自分の答えなのだから仕方ない。

一番思うことは、ここにいわゆる(男女間の社会性を示す意味で使われる)ジェンダーの問題を持ってきて欲しくない。ということ。たかが、ICUという1つの大学のたかが2日間行われる文化祭のミスコンにジェンダーの話を当てることは意味があるのか。ミスコン全体への問題提起でもないし。その結果は、一方の人が喜び、一方の人が凹むか憤ることにすぎない。

実行したい人の気持ちも知らないし、中止したい人が居るかもわからない。それぞれの気持ちはわからん。でも、ミスコンによってそんなに大きく人の心に影響があるのか。全校で3000人にも満たない大学のミスコンで。他の大学では粛々とミスコンは行われ続けるだろう。

その小さいところを変えて何が起こるのか。という質問をぶつけたい。そして、やりたい人はやれば良いと思う。でも、自分は投票しないし、学園祭にも多分行かない。それはミスコンに反対とかではなく、1年の時に参加して、1回でいいや。と思ったから。

他にもICUの変な特別意識などから語ることもできるけど、一義的にはジェンダーの話として語られているので、ここらで止めておく。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。