総合職共働き人事コンサルのブログ

国際基督教大学(ICU)でミスコンを行うことについて国際基督教大学4年生が考えるの続き。運営している側の話を読んで。

以前、ICUでミスコンをやることについて、自分の意見を書かせてもらった。

「国際基督教大学(ICU)でミスコンを行うことについて国際基督教大学4年生が考える」http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-617.html

テスト期間も終わり、夏休みに入るICU。自分はまだ、レポートがひとつありますが。ミスコンの実施についてはまだ、未決定のよう。ICU内には2つの新聞があり、その1つの「The Weekly GIANTS」がこの問題についての特集を行い、ミスコンを行う側への取材と、反対する側の共同声明を紙面に載せている。自分の立場は前に書いたとおり、「消極的賛成。というのが自分の意見。これは、自分からやるべきと声を上げることでもないけど、やりたい人がいればやれば良い。」なのだが、運営の声を読むことが出来たので、その内容の振り返りと、それへの自分の意見を書かせてもらう。

まずは、振り返りから。このインタビューは①開催の理由、②ICUへの疑問、③3つの企画、④全体での議論、⑤「ミスコンを超えたミスコン」の5つに自分は分けることが出来るとおもう。

① 開催の理由
「単純にミスコンが(ICU祭に)あったら面白いんじゃないかっていう所からスタートはしたんです。」(3面)としてある通り、面白さから企画が始まっている。この実行委員会の代表と副代表は元学園祭の実行委員会で、ミスコンについては前から話が出ていた。とした上で最初の告知を行い、反応を見ようとした上で、議論や討論を家庭に組み込んだ上での「ミスコン」の実施を考えていて、他の大学で行なわれているような「ミスコン」ではない「ミスコン」を行うと理由を説明している。

② ICUへの疑問
そして、「ICU生がジェンダー問題に対して抱く、腫れものに触るような、過剰な反応をする状況に対して、もっと冷静に賛成・反対・中立全ての立場の人が学内中で議論できたら、ということ」(3面)も「ミスコン」の理由に挙げ、重ねて、ICUで標榜されている”Critical Thinking”について「最近では「自分が一番正しくて、相手が間違っている」っていう、自分の主張を貫くための手段になっている気がするんです。「それで本当に”Critical”なのか?」っていう疑問」もミスコンを行う理由に内包しているものであるように読み取れる。

③ 3つの企画
前にも書いたように「料理・ファッション・プレゼン」を3つの選考基準として挙げている(これは仮であり、反応を見ながら、考えていく)ともしている

④ 全体での議論
「議論については、WG(「The Weekly GIANTS」のこと)や新聞部を通して全学に発信したいです」(4面)とした上で全学に発信していく考えを示し、議論しながら形作っていく姿勢というものが多く見える

⑤ 「ミスコンを超えたミスコン」
「他大のミスコンを超えた「ミスコン」をするために議論をやるべきだと思います」(5面)としているように他大のミスコンを引き合いに出し、ICUらしさをだそうと考えているようで、他大の見に行ったミスコンについて

(4面)「壇上でやってることはそんなに面白くないと思ったんですね。今更そんな特技とかを披露して、「はぁ」としか言いようがないというか」
「結局何を目指しているのかがわからないんです」
「昔からの「かわいい女の子を決めるミスコン」を目指しているんだな、この人たちは、って。」

と運営の2人が語っている通り、「ミス」という言葉は「ただ議論を起こすための「ミス」であるので議論の課程で「魅力的」という基準が対話の中で理解させるのであれば名称にこだわりません。」としている。ここまでがまとめ。もちろん、内容に師匠がないと思われるぐらいに編集しているので、もっと読み取るべきところがあるかもしれないが。とりあえず、自分の実行委員会についての意見は「提示したことは良いと思うけど、内向きで主体性と信念がない」というのが率直な意見。このような話題が大学を大きく包んで話し合いになることは悪くない。でも、「面白いから」からスタートして、反応を見て「料理・ファッション・プレゼン」というよく分からない基準を提示し、話し合いで決めていくという姿勢には何とも言えない意思の無さを感じる。

これでは反対側との議論にはならないのではないか。主催側の意見がはっきりしていないから。自分たちの意見について紙面では伝えきれなかったのかもしれないが、他大でやっているようなミスコンであっても、3つの基準の元でやるミスコンであっても、「こういう理由があって、このような必要性を感じたのでやる」というものを立てて提示をしないと議論にならないか、議論の際にも運営側の言い訳大会になりかねないことを危惧する。提示したことの良さは認めるけど。
そして、他大のミスコン批判もICUの誇りなのか、自己の特別視なのかもわからないけど、ICUでよく言われる「ミスコン」をやったら盛り上がるかもしれないじゃん。と素直に思い、軽々とミスコンを行っていない大学の学生が他大のミスコンを批判のみしかしないことに違和感を感じる。

とりあえず、以上。今度は反対側の共同声明について書こうと思う。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。