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何かを伝える言葉の危うさと、伝えないといけない言葉の力の大切さ。~COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号~

とても気になり、いろいろ書きたい記事が2つ。本の概要は「クーリエ・ジャポンとしてはもっと他になかったのかな。と残念感。あっ!と言わせる特集を希望~COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号~」http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-504.html
まで。
1、USニュースの番犬「保守派の論客たちを真っ二つに分断したエジプトの反政府デモ」
エジプトの政権交代を受けたアメリカのTVショーの中でそれぞれの保守派がどのような発言をしたのか。ネオコンやハルマゲドンの話があったけど、その中で「FOXニュース」の矛盾を以下のように指摘したのが興味深い。

P70 エジプトにイスラム教の政権ができたらどうなるかと質問されてこう答えた。
「イスラムは国民主権を認めません。複数政党制も、基本的人権も認めません」
イスラム教でも民主的な国はインドネシアやトルコ、バングラデシュなど、結構あるのに。
FOXの人気司会者ショーン・ハニティ(前出の番付3位)はカイロのデモの映像に怯えて、思わず口走った。
「このような民衆の蜂起が民主的な体制につながった例があるのでしょうか?私はひとつも思いつきません」
えーと、いっぱいあるけど、民衆の武装蜂起で建国した民主的な国でいちばん有名なのは、アメリカ合衆国だよ。

この町山智浩さんの冷静でイヤミっぽい書き方が好き。今、クーリエで一番好きな連載
2、「中央日報「インタビューには書面でお答えします」自分の“口”がない日本の政治リーダー」(韓国人記者の記事)
外国人記者からの質問にはあまり答えないばかりか、インタビューも書面で答える管直人。

P105「官僚が作った模範解答をチェックするのに30分近く時間がかかったそうだ。その30分を利用して対面でのインタビューを行えば済む話ではないか」

という指摘は正しいし、その模範解答の答えも

P105「「引き続き努力する」などの儀礼的な文言ばかり。本当に知りたい大事な質問には、答えてくれなかった。」

としている。本当か?とも思うが、そうなのかもしれない。
書面インタビューについて

P105 回答内容を踏まえた質問ができなくなり、また、回答内容を踏まえた質問ができなくなり、また、回答者にとって都合のよい話に終始してしまいがちだ。
かつて日本の首相や大臣とのインタビューは、基本的に対面で行われていた。しかし最近では、世界に向けて日本の政策や所信について自信を持って堂々と語れる「指導者の口」が、なかなかみつからなくなった。

そして、特派員が日本から離れているようだ。それとともに韓国の李 明博大統領は首脳会議の時以外は3年で4日しか会見しないことも驚き。日本の話に戻す。
指導者の口とはという題名は的を射ている。その上で指導者の立ち振る舞いがないのも、こひやまは感じるのは自分だけじゃない。これは政策以前の問題じゃないかな。
という2つの記事。自分にとっては、刺激的な内容だった。何かを伝えることの危うさと、伝えないといけない言葉の力の大切さ。そして、日本の政治がつまらないと、世界中からそう思われてしなわないように、何とかするしかない状況。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。