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流行りの人狼ゲームの小説。入門書としてはいいんだけど、このゲームの怖さを感じた。 『人狼ゲーム』

入手経路

人狼好きとして興味があるので、Amazonで購入!

概要と感想

昼には会議を行い、投票をし合って一番多く票を集めた人は処刑される。
夜には誰だか分からない人に誰かが殺される。そんな物語。

人狼ゲームという少しブームになったゲームを10人の高校生が行う。
多くの人がやっているゲームと異なるのは本当に死んでしまうこと。

村人の中に狼が混じり、
村人は全ての狼を処刑すれば勝ち、
狼は村人を全員殺せば勝ち。

それが、人狼ゲームの基本的なルール。

東京のあちこちで行われていて、テレビも各局取り上げていた時期があった。
そして、小説が発売されるということで人狼プレイヤーの一人として読んでみました。

人狼に慣れている人の書き方をすると、
狼2占1村7でゲームはスタート。
昼の投票は同時に指を指すやり方。

「殺し合いをしてもらいます」でゲームは始まる。
読者にも最後まで誰が人狼なのかわからないまま話は進む。

ただ、楽しい騙し合いのゲームに過ぎないはずの人狼で人が死んでいる描写を読むと、
なんとも言えない気分になってしまう。

セオリー通りに進んでいるので、人狼の入門書としては面白い。
それぞれの役割が分かってからもう一度読むと深みが出てきます。
1回目は軽いミステリーと人狼のルールの確認、2回目は人狼の駆け引きを楽しむものとして読むのをオススメします。

ただ、これを読んで人狼ゲームをやりたくなるかというとそうでもない。
逆に人狼をやっている私の場合は人狼を少しやりたくなくなった。

人が死ぬ・殺すことをこんなに軽く扱っていいのかなぁ、と思う心が芽生えた。
特にゲームではなく、対人で本当に相手を騙そうとするゲームだからこそ、怖くなってしまったのです。
そんな私はチキンなのかもしれません。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。