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事おこし主義が社会を変える~天声人語「無菌化」~2011年2月23日の朝日新聞で気になった記事~

家で取っている新聞が朝日新聞に1月から変わったのでちょっと気になった記事があったら書いていこうかな。の23回目。天声人語「無菌化」について。
1面の天声人語でいいな。と思う記事があったので紹介します。
「無菌化」について。「ある本の黒人への差別語を、無難な語に換えた新版が全国で出版され、論争を呼んでいる」という記事について書いている。
「原文は黒人生徒を傷つける恐れが指摘され、学校の教材から避けられることが少なくなかったそうだ。言葉のために名作が読まれないのは残念、というのが新版の趣旨らしい。片や原文尊重派は「時代のリアリティーや風刺の意図が薄れる」などと反論する。」
原文が黒人生徒を傷つける恐れがあるからといって学校の教材から避けられる事が少ない事が問題じゃないかな。と思う。自分が黒人じゃないからそう思うんだけど。でも、黄色人種差別の文章が教科書に載ってもいいじゃないかな。日本の教科書もそうだけど、内容があたりさわりのないもの過ぎる。それこそ、リアリティーがない。特に道徳。社会の要請に応えた答えしか求められないし、それから外れると先生から注意されると生徒から聞く。道徳の押し付けはやめてほしい。たばこはいけない。といいながら喫煙室でたばこを吸う先生、信号は青じゃないと渡ってはいけないと言う先生全員が必ず信号を守っているとは思えない。
「どちらが是で非か。おそらく「正解」というものはなく、侃々諤々(かんかんがくがく)にこそ意義があるのだろう。扱いの難しい言葉は多いが、事なかれ主義で安易にタブーを生む社会は、優しげに見えてその実危うい。無論米国だけの話ではなく。」
と締めくくっている事にとても賛同を覚える。社会における事なかれ主義が加速しているようにこひやまは思えて心配。多様性が損なわれるという点だけでなく、事なかれ主義によって自分の望まない社会を生んでしまっている可能性もある。「好き・嫌い」を超えた「対象への無関心」は対象にとって一番の拒否反応であるから。事なかれ主義は無関心。事なかれ主義ではなく、事おこし主義が社会を変えていくんじゃないかな。

天声人語「無菌化」
http://www.asahi.com/paper/column20110223.html

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。