総合職共働き人事コンサルのブログ

マゼンタ、黒き奔流の行方や如何に?~Maria覚醒への期待と川畑梨瑚の更なる選択の可能性~

女子プロレス界のとあるタッグチーム、「マゼンタ」に、これから何が待ち受けているのか。動向から目が離せない。変化が起こってからしばらく時が経った今だからこそ、マーベラスのマゼンタが黒くなった事象の行く末に注目したい。

マゼンタが変わった衝撃

様々な団体がビッグマッチを開催していたゴールデンウィーク後半、5月5日、マーベラス後楽園ホール大会にて事件は起こった。現地観戦は叶わなかったものの、Xで各団体のポストを眺めながら「こんなことがあったのか」と感じていた私にとって、とある画像が否応なしに目に飛び込んできた。

マーベラスのタッグチームといえば、Mariaと川畑梨瑚によるマゼンタ。その爽やかさの中に強さを見せるスタイルで、AAAWタッグ王座戴冠経験もある実力派である。しかし、そのマゼンタの風貌がこの日、大きく変わった。

黒くなる前のマゼンタ
黒くなったマゼンタ

記事やポストの内容を読んでみると、この日のマーベラス大会の目玉は、H2D(加藤園子、水波綾)に流出したAAAWタッグ王座への挑戦権をかけた1Dayトーナメントだったという。マゼンタはトーナメント一回戦で暁千華と彩芽蒼空の新人タッグに敗北。しかし、決勝戦後、眉毛を全剃りし、黒いコスチュームに身を包み、ダークなメイクを施して現れた。その豹変ぶりは、Sareeeと彩羽匠が優勝したインパクトを一瞬で消し去るほどだった。

写真のインパクトが強烈なのは言うまでもない。一体どんな戦いを繰り広げるのかと気になったが、この日は黒くなった挨拶のみだったようで、続報が気になって仕方なかった。

そして、変わった上での第一戦はホームグラウンドであるマーベラスではなく、他団体のマリーゴールドに乗り込み、マリーゴールドのタッグ王座ツインスターへの挑戦だった。

この試合で、マリーゴールドのタッグチャンピオンである高橋奈七永と山岡聖怜のパッション親子を破って王者になり、見事勲章を手に入れた。対抗戦らしく、マーベラスとマリーゴールドの差を伝えた上で、ヒールターンという言葉に対してはヒールではなく、やりたいようにやっているだけと川畑梨瑚が話している記事もあり、どんな戦いなのかが更に気になってしまい、5.20マーベラスの新木場大会を観戦するに至った。

ダーティーな動きだけでない魅力

新木場大会でマゼンタの試合は第3試合に組まれ、ジョニー・ロビーとセイディ・ギブスの外国人タッグとのタッグマッチだった。

入場してくると雰囲気が変わったマゼンタに再度驚かされた。試合はそこまでヒールだと感じられるような動きもなく、ダブルブーツなどの連携攻撃も見せるといつも通りのMariaと川畑梨瑚の戦いに見える中で体重を増量してプロレスラーとしての貫禄が増しているMariaの技のキレを感じるシーンがいくつもあった。

膝蹴りなどの蹴り技は体重を増やした効果なのか重みを増しているように見える強さがあり、得意の関節技は決めた時の表情も含めて今までとは違う鈍い光を放っているようにも見えた。

Mariaが吹っ切れた表情で締め上げる

そんな中で川畑梨瑚もビンタなどで強さを見せた上で最後はMariaがランニングハイキックでダメージを与えた上でカウントの中でロープに足を乗せ替えた上で押さえ込みでダーティーに3カウントを奪った。

勝利したMariaの恍惚の表情

黒くなってからはタッグチームであるマゼンタとしては負けなしを継続しており、強さも維持しているマゼンタがどうなるのかが気になっている。

Mariaと川畑梨瑚それぞれがどうなっていくのか

「ヒールではなく自由になっただけ」という言葉は、リングの上で悪役を演じる者がよく口にするものだ。しかし、そもそも生まれたときからベビーフェイスの真っ直ぐな気持ちを持ち続けている者などいるだろうか。誰もが心のままに、思ったことを素直にやっているだけなのに、それを勝手にヒールとして捉えられているだけ、という考え方にも一理ある。

爽やかにKARAの「ミスター」を踊って入場する姿を捨て、変わったマゼンタが一体何を残していくのか。他団体のタッグ王座奪取という最高のスタートを切った。次は挑戦することができずにいる。1Dayトーナメントで優勝した彩羽匠とSareeeのタッグがH2Dから奪取したAAAWタッグのベルトを狙っているが、そこに割って入ったのは、直接対決で敗れている暁千華と彩芽蒼空のタッグ。順番待ちを強いられる中で、マゼンタと正統派の強さを求める現王者組の戦いには、何か目が離せないものを感じるのだ。

マゼンタというタッグチームが黒くなったことで進化したことは確かだ。その中で、Mariaと川畑梨瑚それぞれがどうなっていくのかも気になっている。Mariaは自由になったことで、顔にいくつものピアスの穴を開け、勝利した時の恍惚の表情も含めて、生き生きとしているように見える。体重を増やして力をつけ、黒くなって吹っ切れたMariaが、一人のレスラーとして確立し出している姿は、Mariaがマーベラスの頂点に手をかける未来も近いように感じさせる。

相手を挑発するMaria

それに対して川畑梨瑚も、気合いは見せるものの、どこか迷いを持っているようにも見える。それもまた魅力的なのだが。タッグマッチの主導権もMariaが握っているように見える中で、川畑梨瑚が吹っ切れて変わる道も、迷った末にMariaと袂を分かつ選択をして次の道に進む道も、どちらも魅力的だろう。

川畑梨瑚が気合いを見せる

Mariaの深い覚醒を楽しみにしつつ、川畑梨瑚のこれからの選択にも思いを馳せる。そんな、黒くなったマゼンタの初観戦だった。

参考リンク

川畑梨瑚「これがマーベラスとの差」タッグ強奪 眉毛全剃りマゼンタ新章幕開け | プロレス・ボクシング・MMAの情報 カクトウログ
https://kakutolog.info/wrestling/marigold/44318/

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。