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ビートたけしの口を通して、言いたかったけど、言えなかったことが明るみに出る ビートたけし『漫才 (新潮文庫)』

テレビでは絶対に流れないビートたけし直筆、漫才の台本。

2012年、今もテレビの一戦で張っている人、自身が監督を務める映画のシリーズ2作目もブレイク、新しくゴールデンの番組まで始まったビートたけし。

多分、ビートたけしが昔、漫才をやっていたなんて、知らない人も増えているんじゃないかな。寄席から這い上がっていき、ポルシェを買い、世界の北野とまで呼ばれるようになった原点。客がほとんど入らない時もあった。そんな中、寄席でやっていたツービートの漫才に最近の出来事からのネタを書き足した1冊。

少し、絵が入ってくるけど、基本的には漫才の台本のようになっている。内容は社会風刺。それもえげつない社会風刺。ここまでかぁ…と思わせる。ズラ・ジブリから原発・ナチス。もちろん、シモも。

あとは、読んで下さい。ビートたけしを知りたいなら、読んでおかないといけないんじゃないかな。漫才とは多分、ビートたけしの原点で、そのエキスが詰まっています。

頭の中に思い浮かんでいる、でも、言ったらいけないんじゃないかなぁ。でも、言いたい!という気持ちをたけしが叶えてくれる。ビートたけしの口を通して、言いたかったけど、言えなかったことが明るみに出る。危うい勝負だけど、その勝負師根性が素晴らしい。

※ツービートを知らない人のために、ほんの少しだけ、解説っぽいもの。ツービートとは、ビートたけしとビートきよしの2人が組んだコンビの名前で、漫才でブレイク。ビートきよし(北野武)が社会に出るきっかけとなったらしい。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。