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クーリエ・ジャポンとしてはもっと他になかったのかな。と残念感。あっ!と言わせる特集を希望~COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号~

世界中の様々な記事を日本語に翻訳して伝えるとてもリベラルな雑誌。定期購読中。
昔はアフリカの問題や環境などがテーマで取材にも力を入れていた。○○○○(名前)責任編集のような形。少し前から編集者が変わったけど、内容がビジネス寄りになりつつあるような気がする。でも、今回の「ヒットの秘密」というテーマを見れば分かるように。
これは別にクーリエ・ジャポンでやるべき記事であるのか。ということに強い疑問を抱く。しかし各国の面白い記事を紹介するページがたくさんあることや、充実な書き手によるコラムも良い!最近は「ニュースの番犬」(町山智浩)がかなりお気に入り。
特集のヒットの秘密で気になったのは韓国を代表とする3つの大手芸能事務所「SM」「JYP」「YG」の話(P22)と自動車がスマートフォンになるという話(P34)。こんな車が欲しい。と率直に思う。
また、各国の興味深いニュースの中にいくつか。エジプトでの革命を受けて、米国が支援する政権について。サウジアラビア、ヨルダン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、赤道ギニアなどをそれぞれの事例を詳しく紹介している(P66)。加えて、米軍の無人機が米国市民を監視するための使われる可能性についても語られ、プライバシーなどの価値や難しさについても考えさせられる。(P67)
他にもエジプト革命を受けるアメリカメディア分析や日本の政治家に外国人木屋の対応の悪さなどがあるが、これは別途書きたい。おまけとして、「もうひとつの『ソーシャルネットワーク』」として「タイム」誌が行ったザッカーバーグへの取材記を19ページに渡って訳してある。フェイスブックの実名主義について、ザッカーバーグが

2種類のアイデンティティを持つことは、不誠実の見本だ

という発言も率直に本質への言及だと思う。興味深い発言。グーグルのエリック・シュミットCEOの

誰にも知られたくないなら、初めからそんなことをやらなければいいではありませんか

という発言も興味深い。読み物としてはおもろいんだけど、今さらFacebookという印象はある。
雑誌としては良いと思うんだけど、クーリエ・ジャポンとしてはもっと他になかったのかな。と残念感。あっ!と言わせる特集を希望する。でも、充実さに☆4つ。世界の様々なことを知りたい人と勉強のための雑誌を読みたい人におススメの一冊。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。