総合職共働き人事コンサルのブログ

こんな完璧ではなく、葛藤の中にある本が私は好きです。『半落ち』

有名な小説というだけではない。中身が伴っているからこそ、有名にもなったし、映画化されたんだろう。オチは完璧とは思えないけど、☆5つ。警察、検察、マスコミ、裁判官、弁護士、刑務官。主人公、被害者、アルツハイマー病の人、それぞれの周りの人、ラストキャスト。色んな人が出てくる。その中に現実離れしている人はいない。
そして、人間は葛藤の中で生きている。人のため、周りのため、社会のために生きている中でも自分のため。ということも浮かび上がってくる。その汚さ、でも、それを含めて人間であるということ。しいて言えば、ラストキャストだけは一人、浮世離れしていて、正直、作品の中に溶け込んでいない気がする。それが、「オチが完璧」とは思えない原因だと思う。でも、それが狙いなのかもしれない。オチは作品が示したいこの社会への希望なのかもしれない。と感じた。それだけ、この本からメッセージを感じた。
ブックオフで105円で買ったけど、本体1700円以上の価値を感じた。ちゃんと低下で買わないといけないな。なんて思う。
警察も、検察も、マスコミも、裁判官も、弁護士も、刑務官も実際とは異なるのかもしれないけど、自分は、これがリアルのように思えた。というより、葛藤しながら、それぞれの仕事を担っていて欲しいと強く思った。
字が読めるなら必読です。そうすれば、悩んでいるあなたは、それでも良いと少し、自分を認め、悩んでいないあなたは、もう少し考えて行動しようと思うでしょう。オチではなく、全体へ☆5つです。
こんな完璧ではなく、葛藤の中にある本が私は好きです。

横山 秀夫
講談社 ( 2002-09-05 )
ISBN: 9784062114394

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。