総合職共働き人事コンサルのブログ

『ヤバい経済学』という話題になった本の映画化。本のほうがいいかもだけど、面白い。 大相撲の八百長を経済学的に分析、曙も小錦も出てくる。DQNネーム、勉強とご褒美の関係なども。 『ヤバい経済学』

【ポイント】
1,『ヤバい経済学』という話題になった本の映画化。本のほうがいいかもだけど、面白い。
2,過ちを絶対侵さない名前もないし、絶対に成功する名前もない。でも、名付けは賭けでもある。DQNネームと親の経済状況も考える。
3、ヤバい経済学で大切なものは“インセンティブ”。成績が上がったらお金がもらえるシステムを試して、その結果を分析する。

『ヤバい経済学』という話題になった本の映画化。少し学術的な本だから映画にするのは難しいんじゃないかなぁ、と思っていたけど、とりあえず見てみた。
不動産取引についての話からスタート。
「“インセンティブ”はやりがいや成功報酬のこと」
子育てで幼児の頃の芸術教育は才能への影響という点では意味が無い、スーパーの方が意味がある。
子どもの命名。命名ビジネスについて。名前はドンドン変化をしている。名前はどこまで重要か。富豪じゃなければ、どんな影響があるのか。その背後には黒人と白人の差がある。「痴女」という名前をつけさせた背景は何か、ということ。
白人の平均的な名前は「ジェイク」、黒人の平均的な名前は「デショーン」。
過ちを絶対侵さない名前もないし、絶対に成功する名前もない。でも、名付けは賭けでもある。
次は証拠の話。テストのカンニングから。そして、大相撲の話。大相撲の八百長を扱う。曙も小錦も出てくる。相撲の不正は見抜けるのか。ここで、データに当たる。そして、「不正は横行している」と断言。1枚の違い。8勝6敗の力士と7勝7敗の力士の戦い。7勝の力士が勝つ確率は75%、そして、負けたほうが次回の試合では絶対に勝つ。数万から数千万の問題。日本の“本音”と“立前”。米の金融危機につなげて語る。相撲界の闇。告発した元親方と元力士が会見前に原因不明の突然死。若手力士の稽古中の死亡についても。死亡解剖しないことのおかしさ。
警察の検挙率のおかしさの話。日本の文化。メディアが自己検閲をして、“堕落”という言葉を使っても“混乱”という言葉を使う。
原因と結果の話。ポリオの原因をアイスクリームと信じられたことがあった。中絶合法化と犯罪率の関係について。
「高校1年生を買収して、経済的成功を収められるか」
ヤバい経済学で大切なものは“インセンティブ”。
インセンティブは正直であること!
最も信用を落とす行為は誰かに肩入れすること。
経済だけではなく、文化的にも。成績を上げたらお金をあげるルール。上手く働く部分もあるけど、うまくいかない部分も。

名前の話は、DQNネームと言われるすごい名前の事を思い出した。「光宙(ピカチュウ)」という名前を付けられた子どもが経済的に裕福な家庭に居るとは正直、思えない。
結構、面白かったなぁ。経済学からいろんなことを分析。「成績を上げたらお金をあげるルール」について妹に聞くと、お金じゃなくて「嵐のコンサートチケット」らしい。これはそっちの方が“インセンティブ”があるってことなんだろうなぁ。でも、やっぱり本がいいだろうなぁ。

スティーヴン・D・レヴィット, スティーヴン・J・ダブナー
角川書店 ( 2011-11-25 )

思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓コメント・拍手・twitter・facebook↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。