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「昔ながらの推理小説」ではないかな・・・「紳士と月夜の晒し台 (創元推理文庫)」

昔ながらの推理小説というよりも、物語性と出てくるキャラクターの描写を重視しているように思えた作品。
「分別がたっぷりある」(P106)ハナサイド警視が主人公っぽいけど・・・という感じ。こういう流れもあるのか。と思った。
「あまりに単純な殺人で」(P234)「少なくとも半ダースの攻め手が思い浮かび」「どれが正解なのやらさっぱりわからない」(P235)事件の話。
題名から思う、一番大きな謎が、「永遠の謎」(P342)になってしまうのは、本当に残念。推理小説としては反則なんじゃないか。と自分は思ってしまった。それが、自分が推理小説の枠を勝手に創っているのかもしれないけど、やっぱり納得いかなかった。
それは、後書きで著者は

P345 ミステリー作家である前にロマンスの巨匠

らしい。そうだったのか。だからだ。と勝手に納得した。確かに物語としての内容とか、キャラクターも面白いけどね。でも、やっぱり、納得はいかんよ。ということで☆2つ。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。