「メディア翻訳」冬休みレポート　ウィキリークスの記事の日本語訳

小檜山歩

14年前

冬休みの宿題・翻訳・英語サイトを日本人の小学生向けに直すもの。
一度翻訳をしたのち、それを小学生用に変換する形をとった。
＜はじめに＞
　「Review of WikiLeaks docs sees no smoking gun　Pentagon still reviewing records, but so far finds no threat to U.S. security」の翻訳について＜体裁の訂正と日本語として問題がないか確認＞を最初に行い、その後対象者の小学校高学年向けの記事に＜完成版＞として修正を行った。以下には両方を記す。
「Review of WikiLeaks docs sees no smoking gun　Pentagon still reviewing records, but so far finds no threat to U.S. security」
http://www.msnbc.msn.com/id/38417666/ns/world_news-south_and_central_asia/

＜体裁の訂正と日本語として問題がないか確認＞
ウィキリークスによる情報流出の影響は？
国防総省は流出文書を確認するもアメリカにとって脅威とはならないと判断
　アメリカ合衆国の軍事を取り仕切る国防総省は、内部告発サイトであるウィキリークスによって大量に流出した機密文書はアメリカの安全に対する脅威ではなく、アメリカの兵士は情報流出によって危険にさらされないという見解を発表した。
　最初の国防総省から流出した文書の評価はホワイトハウスから出されたアフガン戦争に関する文書よりも印象的なものではなかった。なぜなら、ホワイトハウスから流失した文書は明らかにされてこなかったことや、アメリカ政府が好ましくはないとしているものも含んでいたからである。
　報道機関は政府にとって重要な文書を公開するサイトであるウィキリークスから文書を受け取っている。その事を知った米大統領補佐官であるJames Jones氏はウィキリークスによる文書公開を強く非難し、極秘文書の公開がアメリカ人だけでなく、アメリカに協力している人も危険にさらし、アメリカ政府の安全を損なうとしている。
　しかし、David Lapan国務副次官補によると、問題に関する調査チームはどの文書も国の安全に脅威を与えることはないとした。また、彼は開示されたどの情報も一番低い機密レベルである「秘密」より重要な情報ではないとも話した。また、ウィキリークスによって開示された情報が現場で働いているアメリカ軍を危険にさらす可能性があるのかということも分析が進められている。
　現状ではアメリカ軍を危険にさらすと考えられるものは見つかっていないが、Lapan氏はウィキリークスには、まだ発表されていない情報が残っていることを指摘している。また、少なくとも月曜日から激しいアクセスによってウィキリークスにアクセスすることが出来ないようになっているため、国防総省による分析は難しい状況にある。実際、国防総省の分析者は既に投稿され世界の多くの人が呼んでいる政府の機密文書を読めない状況にあった。
　ウィキリークスの広報官によると、機密暴露は国際的な主体が自らの機密文書を提供する考えがないことから生まれたという。アメリカ陸軍上等兵であるBradley Manning氏が情報をウィキリークスに提供したという憶測も流れており、彼はアメリカ軍がイラク市民を攻撃している映像を流出させたということを自慢した後、バングラデイッシュで逮捕されている。また、Manning氏は他の機密文書もウィキリークスに提供したと話している。
　ロンドンウィキリークスの広報官であるJohn Farrell氏は「もしManning氏が情報を流出させたのならば私たちは彼を英雄として称える。」と話した。
＜完成版＞
WikiLeaksによる情報流出の影響は？
～アメリカにとって公開された情報は脅威にならない～
　アメリカは秘密情報を公開するサイトであるウィキリークス（WikiLeaks）によって大量に広まった機密文書はアメリカの安全に対する脅威ではなく、アメリカの兵士は情報流出によって危険にさらされないとした。
　報道機関はウィキリークスから機密文書を受け取り発表している。その事を知った米大統領補佐官であるジョーンズ氏はウィキリークスによる機密文書公開を強く批判し、極秘文書の公開はアメリカ人だけでなく、協力している人をも危険にさらし、安全を損なうとしている。
　しかし、ラパン国務副次官補はどの文書も国の安全に脅威を与えることはないと話した。また、彼はどの情報もそれほど秘密情報ではないと述べた。また、ウィキリークスによって広められた情報がアメリカ軍を危険にさらす可能性があるのか。ということも調べられている。
　現状ではアメリカ軍を危険にさらすものは見つかっていないが、ラパン氏はウィキリークスには、まだ発表されていない情報が残っていると話している。また、少なくとも月曜日からトラブルによってウィキリークスにアクセスすることが出来なくなっているため、分析は難しい状況にある。つまり、調査を行う人は既に広まっている政府の機密文書を読めない状況になった。
　ウィキリークスによると、機密暴露は多くの国や機関などが自らの機密情報を発表する考えがないことから生まれたという。アメリカ軍の兵士であるマニング氏がウィキリークスに情報を提供したという情報もあり、彼は逮捕されている。また、マニング氏は他の機密文書もウィキリークスに提供したと話している。
　ウィキリークスのフェレッリ氏は「もしマニング氏が情報を流出させたのならば彼はヒーローだ。」と語った。
＜考察＞
　終わって何度も推敲を重ねたが、文体が小学生にとってでは堅い印象が残る。また、誤訳の可能性も否めない。
　自分の中では小学生向けにするために修正を行う際に3つの点が印象に残った。1つ目に第2段落である「The initial Pentagon assessment ～ talk about publicly.」の部分について過去の流出文書と比較しており、少し話がそれるように読み取れたので省略した。2つ目にPentagon（国防総省）について。小学生に国防総省という名前もしくはペンタゴンという別称はなじみにくく、「日本の防衛省のような役割」としても中学で習う公民をまだ受けていない小学生には難しいと考え、「国防総省」はカットし全て「アメリカ」を主体にした。3つ目として人名の問題があった。10年後、小学校に英語の授業が定着した時なら話は別だが、「James Jones」などの名前はそのままにすると読めないことも考えられる。そのため「ジョーンズ」とカタカナ併記にした。この3点については他の選択肢もあり得るように思えたが、自分の中で最善と思える選択を行った。