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「ズルイ!」で☆5つ。だけど、あそこは「守つて下さい」だろ! 『サマーウォーズ』

一言に集約される。「ズルイ!」。☆5つ。なぜ「ズルイ」のか。それは、この本がめっちゃ好きなアニメ映画の小説版だから。小説を読んでいても、映画の声優の声が聞こえ、映画と同じ所で泣いた。おばあちゃんの手紙の所も、妾の子が本家の用紙になるシーンでも。
「74」から「75」になるシーンも泣いた。だけど、「守つて下さい」じゃなくて「守って下さい」だったのは少し興ざめだった。あそこは「守つて下さい」だろ!と心の中で突っ込みを入れていた。
映画よりも、主人公とヒロインの設定に深みを持たしているのは良い部分も悪い部分もある。とりあえず、映画の力が強すぎて、ちゃんと評価できていないと思う。もし、この本単品だったら☆2つかもしれないし、☆5つかもしれない。分からない。
だけど、「この本単品だったら・・・」という仮定が出来ないので映画がある状態で評価した。それが☆5つ。OZというバーチャル空間、陣之内家、野球という3つの回想があること、そして「時をかける少女」よりも練られていることに新しく気付いた。
とにかく、「サマーウォーズ」は本よりも映画から見て欲しい。多分、本だけだったら理解出来ないし、映画は素晴らしいものだから。

岩井 恭平
角川書店(角川グループパブリッシング) ( 2009-07-25 )
ISBN: 9784044288228

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。