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「どうか監督、今日の日は映画のワンシーンだとおっしゃってください」森田芳光監督の告別式での黒木瞳さんの弔辞全文

森田芳光監督。この人の作品を観たことがない。
その人が死んだ。森田芳光さんが監督を務めた
あの有名な「失楽園」に出演した女優の黒木瞳さんが告別式で読んだ弔文。
素晴らしいと思います。

「初めて森田監督とお会いしました時、私は『この役は私でいいんですか?』と尋ねましたね。森田監督は、『あなたがいいんです!あなたじゃなきゃ駄目なんです!』とおっしゃいました。私は真っ直ぐな監督の瞳を見て、『私の女優人生をこの監督にかけてみよう』と思ったのを昨日のことのように覚えています。いつでも迷わず答えを出し、迷う私を難なく導いてくれました。斬新で大胆な画づくり。細部にまでこだわる執念。エネルギッシュであり、アドベンチャーであり、保守的な方でもありました。芝居をさせない芝居や情熱的な芝居を求められ、いつも憎い演出でした。クリスマスイブにこんな悲しみのプレゼントを持ってくるサンタクロースなんて、最後まで憎い演出ですね。どんな憎い演出でも立ち向かいますから。どうか監督、今日の日は映画のワンシーンだとおっしゃってください。撮影所の裏に私を呼び出して叱ったことも水に流しますから。どうぞ戻ってください。叶わぬことでしょうね。監督は無念でしょうね。今日は泣かせてください。映画館のお客様のためにではなく、あなたのために泣かせてください。偉大なる森田芳光監督と2作品もご一緒させていただいたことを誇りに思います」

黒木瞳さんの弔辞全文のリンクです。名文じゃないかと思います。 《関連1》黒木瞳、“ラブレター”でお別れ http://t.co/c6Qwz84DSat Dec 24 08:51:00 via Tweet Button


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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。