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「きちがい」と「片手落ち」、なぜ、使っちゃいけない?というより、意識させるのがまずいんじゃないかな。~「荒川強啓 デイキャッチ 「デイキャッチ!ランキング」2011年1月17日(月)」~

Podcastで毎日聞いている『荒川強啓 デイキャッチ 「デイキャッチ!ランキング」』を聞いていて、物凄く考えたことがある。ニュースを紹介する「デイキャッチ!ランキング」の9位で「TPP。46道県・政令市の7割が「反対」「慎重な対応」」が紹介されていて、コメンテーターである町田徹さんとパーソナリティの荒川強啓さんのやりとりのなかで出てきたこと。ちなみに、私はこの番組は好きだし、荒川さんも町田さんも好きだという事を先に付記しておく。
以下は、内容の抜粋(間違っている可能性もあります)

町田さん(以下、M):~ドルの基軸の体制が過去の遺物だと言ってアメリカの責任のようなことばかり言ってて意味があるのかと。

荒川さん(以下、A):うん

M:ということになると実際はそうではなくてですね。

A:うん

M:その、胡 錦濤さんがその時に言ったような、そのアメリカの金融政策が世界の、その経済を、あの~ゆさぶっていると、悪い影響を与えていると。という意味であるならね。

A:うん

M:それは逆に中国が通貨「元」を通貨安に放置したり

A:ああ

M:あるいは、金利を低めにみつ、据え置いたり

A:はい

M:してきていることが、その中国経済のバブルを煽るようなね。副作用を増幅している面もあるわけですよ。

A:ええ

M:だから、その意味では、アメリカのやり方にケチをつけるのは大いに結構だと思いますが、中国自身も自分の責任を果たさないとね。そんなこと言っても片手落ちではないですか。と。

A:あっ、その表現ちょっとやめてもらえます

M:すいません

A:はい

M:公平を欠くんではないですかと

A:はい

M:という事だと思いますね

A:不適切な表現がありました。失礼致しました。

M:ごめんなさい!失礼致しました。

A:だけど、あの~、改めて中国としては、アメリカの国債を、あんだけ買ってあげているんだよ。というちょっとそういう思いもあるんじゃないですか。

M:あの。ただ、そこはですね

A:ええ

M:日本も実はアメリカ国債を~

うん。そこまで「片手落ち」という言葉にこだわる必要はあるのかな。大辞泉にも『[名・形動]配慮や注意が一方にだけかたより、判断などの不公平なこと。また、そのさま。偏頗(へんぱ)。「―な(の)処置」』というように差別的な意味はないようだ。そうやって、変に意識させるのが差別を呼ぶのであって、そのまま流していれば問題ないし、変に意識はしないだろう。

前に「きちがい」という単語が出た時もこれに近いやりとりがあった。別に気にしなければ問題ないのでは。じゃあ、なんで「バカ」「アホ」「きもい」「死ね」は使われていいのかもわからない。大勢の人はニュースを聞きたくて聴いているんだし、そんなに気にしなくていいんじゃないかな。やっぱり、差別用語をなくしても差別はなくならない。というより差別はなくならないし、その中で生きるしかない。1つの差別用語をなくしたとしても他の差別用語が出てくる。

「“差別用語”と呼ばないで」(差別用語に関する興味深いサイト)
http://kan-chan.stbbs.net/word/pc/main.html

「かた‐ておち【片手落ち】」(引用した意味の出典)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%89%87%E6%89%8B%E8%90%BD%E3%81%A1&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0na

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。